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これまでN氏が開発した3D立体ペーパーパズル
どうもパズミです♪
今回はPazuMe(パズミー)の3D立体ペーパーパズルの開発設計者であるN氏にインタビューをしました。普段聞けない裏話やパズミーの設計現場の心臓部に迫りたいと思います。
パズミ 「こんにちは!Nさん。今回は開発設計のお仕事についていろいろとお話を伺いたいと思います。どうぞよろしくお願いします。」
N氏 「こんにちは。よろしくお願いします。」
パズミ 「では早速ですが、株式会社ウラノに入社してから現在までの経歴などを簡単に教えてください。」
N氏 「はい。入社当初は商業カメラマンとして入社しましたが、数年後に3Dペーパーパズルの新規事業が立ち上がりました。私自身も設計に興味があったので撮影と掛け持ちをしながら、リーダー設計者の仕事を見よう見まねでやっていたところ、気づけば設計の仕事が本業になっていました。」
パズミ 「元々カメラマンだったんですね。では設計は、ほぼ独学で?」
N氏 「はい。ほぼ独学で勉強しました。ウラノでは自分にその環境を与えてくれたのが大きかったと思います。」
※株式会社ウラノは、3D立体ペーパーパズル事業(パズミー)の他、デザインから印刷、加工、撮影、紙製什器の生産販売などを行っている会社です。
パズミ 「これまで様々なアイテムの商品を開発されてきましたが、新しい商品が生まれるきっかけやインスピレーションなどはどこからくるのでしょうか。」
N氏 「ネットやSNSなど常にアンテナを張っています。その時の話題性のあるものなどや流行、例えばダイオウグソクムシも開発当初はネットで話題になっていたのですぐに商品化しました。また弊社の営業部からの情報や要望から新商品の構想が固まってくることも多いです。」

パズミ 「なるほど、ネットからの情報や営業現場の声からのマーケティングが多いんですね。プライベートでの趣味や最近ハマッているものはありますか?」
N氏 「プライベートでは、自作で革や木工、洋裁ミシンなどでモノづくりをしています。絵や漫画を描くのも好きです。ただ趣味を没頭していてもついつい仕事のことを考えてしまいます。『紙で組む場合こうすればできる』といった閃きが浮かんで、趣味からいろんなヒントが生まれてきます。まあモノづくり全般と考察が趣味みたいなもんです(笑)」
パズミ 「根っからのクリエイター気質ですね!
商品設計にあたって、Nさんのこだわりやポリシーなどを教えてください。」
N氏 「お客様にパズルを作ってもらって、驚きと感動を与えられるような商品づくりを心がけています。また初心者の方でも失敗なく綺麗に組みあがる、それでいて完成度のクオリティが高いことにこだわっています。ですので私の作る組立説明書は、少々ウザがられるような文字量になっています。(汗)」
パズミ 「確かにNさんの組立説明書は、すこしウザいぐらいの文字量ですね(笑)でもそのこだわりの熱量と組立てに失敗してほしくないという思いが凄く伝わってきます。」

パズミ 「それでは最近開発した新しい商品をご紹介していただけますか。」
N氏 「はい。まずはタカアシガニです。カニは設計上、組立てにおいても製品として難しい素材でした。特にタカアシガニは細くてかなり長い脚が10脚もあり、脚が折れてしまう懸念や全体のサイズ感などを試行錯誤しましたが、完成した商品はとてもインパクトとユーモアのあるものが出来たと思っています。今後カニシリーズは継続したいですね。」
パズミ 「タカアシガニは私も組立てました。細い脚の組立てに、脚も心も折れそうになりましたが(笑)、完成したカニは愛着がわくほど可愛いものでした♪」

N氏 「ありがとうございます。では続いて、SWクロマグロスイングを紹介します。これまでゆらゆらと動くシリーズは数多くのラインナップがありますが、この商品は『単一方向の振り子運動』にこだわり、組み立てるユーザー様のお好みで、揺れるスピード、振れ幅、振れ時間をカスタマイズできる仕様にしました。作りごたえもあるので組立てを楽しんでいただき、完成後のクロマグロを揺らすことでさらに癒しと息抜きの時間をお楽しみいただけます。」


パズミ 「これもユーモアがあって面白い商品ですね!クロマグロの半身(左側)だけお腹を丸見えにしたのはなぜですか?」
N氏 「マグロって生き物でもあって人間にとっては食べ物でもありますよね。だからあえて半身だけスケルトン状態にして、ちょっと笑えるようなシュール感を演出してみました。」
パズミ 「鮪は私も大好きです(笑) スケルトン状態のマグロが泳いでるのは確かにシュールで面白いですね!
では、Nさんが思う3D立体ペーパーパズルの面白さってどんなところでしょうか。」
N氏 「はい、例えばプラモデルや木製は強度がありますが、紙はあまり強度がありません。その分ある程度の力加減が求められます。組立ての際、慎重に作らないとパーツが破損してしまう可能性もあるんです。そのクラフトの繊細さや制約の中で作る、ある種のスリル感やハードルを超えて完成した時の達成感、満足感が3D立体ペーパーパズルの面白いところだと思います。」
パズミ 「確かに紙だからこそ、力加減が難しく集中力が必要になります。それが紙ならではの面白さなんですね!」
N氏 「はいそうです。また設計においては立体(3D)のモチーフを0.001mm単位で平面(2D)に落とし込み、レーザーカットで何度も組立テストを繰り返します。どんな方でも失敗せずに作ることが出来て、尚且つ感動してもらえる商品づくりを目指していますがそれは容易ではありません。でも簡単でないから面白いんです。ペーパーパズルの設計の奥深さに、私自身日々楽しみながら勉強させてもらっています。」
パズミ 「えー0.001mmですか!それは凄い!デリケートで難しい紙の設計に、日々格闘しながらチャレンジされてるんですね。」


パズミ 「それではNさんが、今後作ってみたい商品やアイテムはありますか?」
N氏 「はい、カラダの全関節が完全に稼働するパズルです。アイテムとしては、ハエトリグモですね。」
パズミ 「ハエトリグモって、たまに家にいるあの小さな蜘蛛(クモ)ですか?」
N氏 「はいそうです。ハエトリグモを拡大して見るととても美しく綺麗なんですよ。全関節稼働するパズルは何度もテスト設計はしていますが、コスト面でハードルが高く商品化できていません。またアニメや漫画などの世界観も、今後パズルで商品化出来ればと思っています。」
パズミ 「なるほど。当たり前ですが、メーカーの設計者として常にコスト管理と闘いながら商品開発されているんですね。全関節が動くハエトリグモ、楽しみにしています!
それでは最後に、このコラムを読んでいただいている読者の皆さんにメッセージをお願いします。」
N氏 「私の開発する商品は『だれかに刺さるモノ』『だれでも組立完成出来るモノ』『だれもが幸せな気持ちになれるモノ』、この3つをモットーにしています。まだまだ完璧なものはなく足りない部分も多いですが、今後も一人でも多くの方にPazuMe(パズミー)の3D立体ペーパーパズルを楽しんでもらえるように商品づくりを頑張ります。また「こんなの商品化する⁈」というニッチで驚くような商品もたくさん作っていきますので、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。」
パズミ 「今後ますますのご活躍を楽しみにしています。本日はありがとうございました!」
N氏 「こちらこそありがとうございました。」
最後までお読みいただきありがとうございました。PazuMe(パズミー)の公式ショップはこちらです。今回紹介した商品の他にもいろんなアイテムがございますので、是非ご覧ください♪

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